――――長澤監督にとって短篇映画というのは自分の中でどういう位置づけなのですか?
長澤
基本的に、自分は長篇作家だと思っています。劇場用長篇映画の監督あるいは脚本が自分の主なフィールドです。
でも演出を本格的にやるようになって最初の作品が短篇オムニバス作品の『好き』(田中麗奈主演・2000年)でした。
奇しくも今回の企画者である本田昌広監督との共同作業でした。しかも同じくインターネット配信。
で、丁度その前後に『はつ恋』『ココニイルコト』という長篇劇映画を抱えてまして、かなりいろいろ苦しんでました。
だから、短篇映画ってとても楽しかったのを憶えています。
脚本段階では、思いつき一発勝負みたいなところがありますから。 |