« 配信開始、1週間経過。 | メイン | 『35度の彼女』 その3 »

『birthday girl』 その3  

11月19日。
一日の移動が10箇所くらい、デイシーン、室内ロケセット、ナイトシーンとバラエティたっぷりの
過酷な現場になるやも。普通なら2日はかけないと…ところが、穏やかに進行しました。
制作部の予定表をはるかに超えたスピードで、撮影は進みます。監督の緻密な計算と明解な演出に
よるところが大きいのですが、ナイーブな感情が繊細に撮れていることに注目してください。
撮影:小林基己の意思決定のスピードは驚異的でした。しかも的確なアングルを切っていきます。
照明:中村裕樹(『スワロウテイル』『MISTY』『ココニイルコト』など)は巨匠だけど若いです。
長時間におよぶ撮影現場の疲れを癒す冗談が素敵でした。もちろんシーンごとに「中村印」の
ライティングが感じられます。これも「長澤組」のコンビネーションなのでしょう。
監督助手:宮野雅之(『夜のピクニック』では助監督を勤め、『ヘアスタイル』の短篇で監督デビュー
している期待の星です)は、カフェの従業員役やエキストラをまとめます。彼らは、長澤監督が教えて
いる「エンブゼミ・演技コース」の生徒さんたちです。唯一のアクシデントは、監督が釣り人B役に
当て書きしていた車輛:細谷卓司の急病リタイア。存在感のある人だけに残念でした。
早朝から、翌日の日の出まで。11月半ばの深夜は寒いです。しかもJOSIは出ずっぱり。
自転車で全力疾走した後に、静かなお芝居をしなければなりません。感情のコントロールも難しかった
と思います。ロケバスの中での休憩中は、さすがに疲れた表情でしたが、ヘアメイク:伊藤元が
メイクだけではなく、彼女にエネルギーを充填してくれました。
24時間撮影を覚悟して望んだ現場ですが、スムーズな進行もあって、日の出のシーンを撮るまで、
スタッフは車の中で2時間の仮眠をとる余裕(?)も生まれました。
そして、全カット撮影終了。
小道具で使った携帯電話に劇中撮影の画像が、残っていました。JOSIは、とてもいい顔をしています。
素晴らしい一日にしてくださった、スタッフとキャストのみなさま、ありがとうございました。(了)

keitaiphoto.jpg

トラックバック

この一覧は、次のエントリーを参照しています: 『birthday girl』 その3  :

» スワロウテイル from AML Amazon Link
スワロウテイル [詳しくはこちら]