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『birthday girl』 その2

「この話だと、主演の子の顔をずっと観てられるってのも、大事だよね」 なるほど。
記憶があります。ずーっと女優の顔ばかり観てた映画。でも、なんでハーフ? 
キャスティング:中元浩司は「女の子」を探してくるのが上手です。オーディションの結果、
マリ役はブラジル生まれのJOSI、ジュディ役は渡辺海弓に決定。警官役は山岸拓生を当書き、
ジュディの彼氏役はユニットマネージャーの山田哲郎(動画メールの中でいい芝居してます)、
釣り人Aは中元の強引な自薦、役作りしたものの濃い芝居は、編集でばっさり切られてます。
ハーフのモデルなので、まずスタイルがいいです。衣装合わせでスタイリスト:岩田麻希が用意した
今時な衣装がどれもハマる。話している時に、感じたことは「彼女が日本語がたどたどしいこと」。
普通だと芝居に影響するので、躊躇するところだけど、ピンときました。「言葉が染みる感じ」です。セリフ劇ではなくオフのNaが支配するフィルムの中で、彼女が日本語を一生懸命しゃべる言葉が、
健気に響くのではと感じました。それが監督の狙いだったのかもしれません。
ロケハンは順調。強者ぞろいなので、東京の隅々まで知り尽くしています。冒頭のカフェは芝浦の「スーパーレーサー」。長澤監督の『ショートケイクス』や『世界の中心で愛を叫ぶ』でも
撮影されています。同じ場所でも、映画によって、まったく違う表情を見せるものです。
(その3に続く)