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『プリーズ、ウェイク・アップ』(その1)

『プリーズ、ウェイク・アップ』
監督・脚本:山内健司 
撮影日 2005/9/24 
クランクイン8:00@目白 
クランクアップ21:00@新宿プーク人形劇場

山内監督は、CM制作会社在籍中より、話題作を演出。その後フリーランスとなって、テレビや演劇で、その才能を注目されています。昨夏、初長編となる映画の企画中に、脚本執筆の依頼。興味を示してくれるものの、まだサイトもなく、うすっぺらな企画書だけで交渉です。「うーむ。よくわからないなぁ」その後、幾多の動画配信サイトをチェックしてくれて、返答をもらいました。「まぁ、面白くないのばかりで落胆したけど、まぁ、考えてみます」 
3週間経つが、第一回目のプロットは、なかなかUPしません。お茶を飲みながら、四方山話。低予算ゆえ、プロットの段階でも縛りが生じます。「あれはできない、これはできる」かなり精密に計算しながら、条件を絞り、可能性を探ってくれます。経験値の高さを感じました。まだ、配信日など詳細も未定で、気分的にも余裕があり、ふと、監督が以前書いたプロットの話になる。「決闘もの」。荒唐無稽な面白い話です。テーマやルールを捨てても、撮ってもらいたくなりました。しかし、他の監督たちはすでに、執筆を開始しているので、今さら変更は不可能です。なにしろ、1〜2年間の話です。くだくだと喫茶店で2時間半。まるで、学生の映画研究会のような時間でした。書いてくれるのかどうか、結論は出ず、不安なまま別れました。
2週間後、突然メールに添付されてきたのが『プリーズ、ウェイク・アップ』。ある日、ある瞬間に親子が味合うフラッシュバック。とてつもない悪夢なのですが、随所に不気味な笑いが見え隠れしていました。まさに、ヤマケン・ワールドです。興奮しました。(その2へ続く)