『birthday girl』 その1
『birthday girl』
監督・脚本:長澤雅彦
撮影日 2005/11/19
クランクイン8:00@下北沢アッドカフェ
クランクアップ翌7:00@お台場
トップバッターは、『ココニイルコト』『13階段』『青空のゆくえ』で
注目されている長澤監督です。この夏『夜のピクニック』(原作・恩田陸)が公開されます。
昨年の夏、『夜ピク』クランクイン直前に、この短篇の依頼をしました。
旧知の方ではあるのですが、なにしろ慌ただしい時期です。
イン前のナーバスな監督に、ちっぽけな作品の依頼をするのは躊躇しました。
しかし、怪しく貧しいプロジェクトにもかかわらず、快諾。
なおかつ激励していただき、なんだか背中を押してくれた感じで、勇気がわきました。
ロケの撮休日に恐る恐る電話したりしながら、じりじりと脚本を待つ日々。
ロケ終了後、「書けたけど、中〜長編になりそうな気配。短篇の企画に練り直したい」とのこと。
スケジュールは延期されます。焦る大野敦子・田中深雪プロデューサーズ。
ぎりぎりのタイミングで脚本があがりました。第一稿が決定稿という完成度で、
しかも、バジェットにも24時間ルールにも収まるはず、という監督の言葉。
これも「演出」でしょうか? スタッフィングも固まっていて、
(撮影:小林基己 照明:中村裕樹という「夜ピク」の豪華なスタッフです)、
すぐにキャスティングが開始されました。「主演のマリはハーフの子がいい」と監督。
意外でした。(その2に続く)